Scratchで面積計算機を作る

文科省から示されているプログラミング教育の具体例は少ないので、どんな活動ができるのか考えてみたいと思います。
Scratchが活用できるのはどんな場面でしょうか?教師がクイズのプログラムを作って子どもにやらせる実践例も見かけますが、受け身ではなく子どもがプログラミングを組んでいく活動にしたいですね。となると、算数や理科での活動が考えやすいですね。
正多角形を描く活動例に似たものとして、図形の面積への理解を深めるために面積計算機を作る活動というのはすぐ思いつきますね。
いきなり子どもに「面積計算機を作りましょう。」と投げかけてもどんなものをどのように作るのか分からないでしょうから、具体例を示すことが必要です。と言うことで、長方形の面積を求める計算機を作ってみましょう。

まずは変数を作ります。長方形の面積の公式は「長方形の面積=たて×横」ですから、「たて」「横」「面積」の3つの変数を作ります。

変数を作る
次に繰り返し計算するように「ずっと」のブロックを置きます。その中に入力、計算、表示のプログラムを置いていくわけですが、分かりやすいように別々に組んで最後に中に入れるようにしてみましょう。

たて、横を入力するには「調べる」の中の「〇〇と聞いて待つ」のブロックを使います。入力された数値(答)を「変数」の中の「(変数)を〇にする」のブロックでたて、横それぞれの変数に入力します。

数値入力
次に面積を計算します。「演算」の中の「〇*〇」のブロックにたて、横の変数を入れて、その計算結果を面積に入力します。PCのプログラミングでは×には*、÷には/が使われているので注意しましょう。

最後に表示(出力)です。せっかくだから、式を表示してから面積を表示するようにしてみます。「見た目」の中の「〇〇と〇秒言う」のブロックを使い「演算」の中の「〇と〇」のブロックで式を表します。((たてと×)と(横と=))と二重にして使います。面積も同じように表示させます。これを全部「ずっと」の中に移動させれば完成です。

計算

入力

プログラムを走らせると「たての長さは何㎝ですか?」表示して入力待ちになります。数値を入力してエンターキーを押すかチェックマークをクリックすれば次に進みます。たて、横両方入力がすむと式を表示してから面積を表示し、また最初に戻ります。

表示

式表示

面積表示

やり方が分かったら教師から指示したり、子どもに選ばせたりして他の図形の面積の計算機を作る活動ができますね。三角形や台形の公式はより複雑になるので、難易度で得点をつけるなどしてみてもいいですね。

2020年 プログラミング教育 必修化!

いよいよ2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されます。
小学校の現場ではこれまで自主的に取り組んできた教員以外は、プログラミング教育に対して理解が不足していて、混乱したり不安を抱いたりしているようです。
このサイトでは管理人が取り組んできたプログラミング教育の実践を通して、どんなことをやればいいのか、どんなことができるのか考えていきたいと思います。

1 なぜプログラミング教育を導入するのか

文科省の「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」を見ると、導入の理由としてプログラミングを知ることでコンピューターの仕組みを理解し主体的に活用すること、子供たちの可能性を広げて将来社会で主体的に活躍するきっかけになることなどがあげられています。
また、プログラミング教育は学習指導要領の中で「学習の基盤となる資質・能力」と位置
付けられた「情報活用能力」の育成や情報手段(ICT)を「適切に活用した学習活動の充実」を進める中に位置づけられています。

2 どんなことをやればいいのか

実は具体的な内容については、他の教科と違ってあまり明確に決められてはいません。
プログラミング教育にかかわる学習活動の分類として教育課程内では、

A 学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの
B 学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの
C 教育課程内で各教科等とは別に実施するもの
D クラブ活動など、特定の児童を対象として、教育課程内で実施するもの

が示されていますが、具体例はAで5件、BとCは4件ずつしかありません。
文科省・総務省・経産省と民間企業が協力して立ち上げた「未来の学びコンソーシアム」のポータルサイトを見ると、学習指導要領に示されたもの以外にも実践事例が掲載されていますが、まだまだ十分な数とは思えません。各分野でのいろいろな実践が数多く集まることが望まれます。