GIFアニメを作ろう!

GIFアニメPCでの活用というといろいろ考えられますが、すぐに浮かぶのはアニメーションの制作ですね。日文の教科書では5年生の内容にパラパラアニメの制作があります。これをPCを使ってやってみましょう。アニメ制作というと文科省の「プログラミン」がありますが、これはAdobe Flash Playerを利用しているので2020年でFlash Playerの提供、サポート終了にともない今後継続しないことがHPに明記されているので、これから取り組むには他の方法を考える必要があります。
一番手軽に小学生がアニメ制作ができる方法というと、GIFアニメになるかと思います。GIFアニメ制作ソフトは各種ありますが、絵を描くのがかなり大変です。なにしろ2~3枚ぐらいではアニメと呼べるものにはなりません。数十枚の絵を描くのは小学生にとっては時間と根気が大きな困難となります。と言うことで、授業の時間内でやるには「ストップモーションアニメ」が最適ではないかと思います。いわゆる「コマ撮り」です。アニメと聞くとTVのセルアニメ(今はセルじゃないですが)がすぐ浮かぶと思いますが、実はアニメーションにはいろいろな種類があります。「コマ撮り」というのは静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、それが動いているかのように見せる技法です。歴史的には切り絵をコマ撮りをして動かしたのがアニメの始まりです。(メリエスの「月世界探検」)人形や粘土、砂などいろいろな物や人間でコマ撮りアニメは作られています。TVCMなどで皆さんも目にしたことがあるはずです。
20年ほど前からクラブ活動でこのコマ撮りアニメの制作をやってきましたが、子どもたちにはおおむね好評でした。身近なペンや消しゴムを少しずつ動かしてデジカメで撮影することから始め、人形やぬいぐるみなどを持ってきて動かしたり、自分たちを撮影して人間コマ撮りしたり、と発想が広がっていきます。

GIFアニメ

これまではFlash Playerを利用して簡単にアニメにするソフトを利用していましたが、前述したようにFlash Playerは2020年で使えなくなりますので、代わりになるソフトを探してみました。その結果、Microsoft Storeにある「PhotoScape X」というソフトが使いやすそうです。PhotoScape Xは画像の編集やサイズ変更、コラージュなどもできる統合ソフトですが、GIFアニメも簡単に制作できます。

PhotoScape X

手順としては、まずデジカメやタブレットなどで動画にする写真を撮影します。本当は三脚でカメラを固定するといいのですが手持ちでも結構気にならず見れますので大丈夫です。そして、PhotoScape Xを立ち上げて「GIFアニメ」のタブを選択します。写真の入ったフォルダを選択するとしたのウインドウにサムネイルが出ますので中央のエリアにShft+ドラッグします。これだけでGIFアニメを作ってくれます。

PhotoScape X

プレビューを見てコマの表示時間を調整します。1秒10コマ(表示時間0.1秒)ぐらいを基準にして調整していくといいかと思います。あまり表示時間を長くするとただのスライドショーのようになってしまいますし、短くし過ぎるとあっという間に終わってしまいます。最初はどれぐらい動かせばアニメとして動いて見えるか分からず、大きく動かし過ぎてしまいがちなので、あまり枚数を多くし過ぎずに何回か作ってみて感覚を覚えていくといいでしょう。最初から素晴らしい作品にならないのは当然なので、気軽に何度も挑戦することが大事です。

PhotoScape X

出来上がれば右下の「保存」のボタンでPCに保存することもできます。共有フォルダに保存して、お互いの作品を見あうことできますね。
他にもWEBでGIFアニメ制作ができるサイトなどもありますが、枚数制限があったりしますので、PhotoScape Xよりは使いづらく思いました。

授業にPCを活用しよう

2020年度のプログラミング学習導入でプログラミング言語の利用などに目が向いていますが、現場ではそれ以前の段階のPCの活用がまだまだ不十分です。一般の小学校では1年間で1回もPCやタブレットを利用した授業をしない教員がたくさんいます。

デジタルネイティブな若い教員はそうでもないのですが、年配の教員はPCに対する苦手意識が強い人が多くいます。活用すれば授業の効率が一気に上がるのに、何か機器トラブルがあった時にどうしたらいいか分からないからと消極的になってしまいます。しかし、教員の苦手意識よりも子どもの苦手意識をどうするか考える方が教育には重要でしょう。

植物

例えば、理科の授業では植物の観察に苦手意識を持つ子どもが結構います。その原因はスケッチです。写真左のような発芽したばかりの苗ならともかく、20~30㎝にも成長した植物を正確にスケッチするのは大人でも大変です。理科の観察の能力とは関係ない絵を描く能力の有無によって苦手意識を持ってしまう訳です。絵が上手に描けなくても、太陽の光を十分受けられるように植物の葉は交互に生えていることに気づくことはできます。ですから、スケッチしなくてもタブレットで写真を撮って印刷してノートに貼ればいい訳です。写真も最初からうまくは撮れませんが、自分が気づいたことを伝えるにはどう撮ればいいのか意識するようにさせれば次第に上達します。動植物の観察だけでなく物理や化学の実験結果も写真に撮って、書き込みをしたりプロジェクターで提示しながら発表したりするような活動につなげていけばPC操作のリテラシーや発表能力も伸ばせます。

音楽や図工などの芸能教科でももっとPCを道具として使うことが必要でしょう。小学校の教育はプロの演奏家や画家を育成するのが目的ではなく、音楽や美術に親しむのが目的なのですから、苦手意識を持たずに楽しむことが一番大事だと思います。音楽や図工を専門とする教師はPCを使うことを避けがちですが、道具としてPCを使うことで苦手意識をなくして活動に積極的に取り組めるようになる子どももいるはずです。楽器が演奏できなくてもシーケンサーソフトを使って作曲を楽しむことはできます。もっと自由に、楽器もPCも音楽のための道具と考えて使うようになればいいですね。同様に、のみと槌で彫刻しなくても3Dプリンターで立体物を作ればどちらも造形活動です。
ほとんどの学校が導入しているジャストスマイルなどの教育用統合統合ソフトにはペイントソフトも作曲ソフトも含まれていますので活用しないのはもったいないと言えますね。
WEB上にもChrome Music Labなどのようにフリーで使えるものもあります。低学年で音楽を楽しむには有効そうです。

Chrome Music Lab

マウスで作曲したり、音やリズムを作ったり、PCならではのことがいろいろできます。

Chrome Music Lab

Chrome Music Lab