Grove-スターターキット

新型コロナの感染拡大が治まりませんね。休校が5/6で終わらず、すでに5月いっぱいまで延長しているところもあるようです。これ以上休校が延びると夏休みなしとか土曜授業とかしてもカバー出来なくなりそうですね。思い切って欧米と同様に9月に新年度スタートにしようという意見も出てきました。何にしろ、この混乱の後ではプログラミング教育への取り組みは一番後回しにされてしまいそうですね。算数や理科のように教科書に載っている場合しか扱われなくなってそうですね。それでなくても苦手意識を持った教員が多く、導入には消極的でしょうから。

Grove

それはさておき、Seeed社のGrove-スターターキットです。Seeed社のGroveシステムもこれまで紹介したOSOYOO社やKeystudio社と同じようにPnPケーブルとコネクタで各種モジュールを簡単に接続できるようにしたシステムです。Arduino UNO用だけでなく、各種のボード用のものが提供されています。
スターターキットの内容は、
・Grove拡張ボード
・Grove ケーブル 10本
・Grove – LCD RGB バックライト
・Grove – スマートリレー
・Grove – ブザー
・Grove – LED
・Grove – サウンドセンサー
・Grove – タッチセンサー
・Grove – ロータリー 角度センサー
・Grove – 温度センサー
・Grove – ボタン
・ミニサーボ
・Grove – ライトセンサー
・DIP LED (赤・青・緑)
・9V to バレルジャックアダプター
・Grove スタートキット説明書     です。

Grove

Arduinoボードは入っていません。日本語の説明書もありません。センサー数も少なく、他メーカーの製品と比べると割高な感じです。

Codecraft
ビジュアルプログラミング言語についてのチュートリアルにはSeeed社のホームページのWikiのページから頑張ってたどり着きます。
Wikiから各種モジュールを選ぶと、それぞれのチュートリアルが見られます。
Groveシステム用のビジュアルプログラミング言語としてはCodecraftが用意されています。そして、Arduinoを使用したCodecraftのガイドのページまで行くとやっとスターターキット用と言えるチュートリアルに到着です。
CodecraftはScratch3.0をベースにしていて、オンラインで使用しますので、大体の操作方法は見当がつくと思います。

Codecraft

まずは「スイッチデバイス」で扱うボードをArduinoに切り替えます。後は普通にブロックでプログラミングしていきます。Grove用のブロックは下の写真のような感じです。

CodecraftCodecraftCodecraft
注意するのは、Arduinoにプログラムを書き込むためにはCodecraft Assistantをインストール必要があることです。まあ、読み飛ばしてしまってインストールを忘れていても、プログラムを書き込もうとするとしようとするとインストールするように注意が出ますので大丈夫です。

Codecraftチュートリアルの中の、6年理科の授業で使える光センサーでLEDを制御するプログラムを組んでみましたが、LEDの輝度が低くて写真では光っているのがよく分からない結果となってしまいました。製品自体はしっかりした作りなので、小学校での使用も問題ないと思います。

光センサー利用

ラーニング リソーシズ ボットリー

ボットリー

ラーニング リソーシズ(Learning Resources) の幼児向けプログラミング教材のボットリー(botley)です。
PCを使わずにプログラミングするアンプラグドの教材です。幼児向けとして販売されていますが、現在の日本では幼児教育としてこうしたものはあまり普及しておらず、小学生でも初めて触れる児童がほとんどなので、中・低学年の児童には十分効果があります。同シリーズのロボットマウスという製品をクラブ活動で使用していましたが、4年生の児童でも楽しく取り組んでいました。

内容物はボットリー本体、リモートプログラマー、ロボットアーム、コーディングカード40枚です。これは基本セットで、他に障害物なども入ったセットもあるので、箱の下半分は上げ底です。日本語の説明書も入っていて、隠し機能までちゃんと説明されているという親切ぶりです。ボットリー
本体底部のスイッチを「CODE」にするとプログラミング出来る「コードモード」になります。リモートプログラマーのボタンを押してコマンドを入力します。コマンドは「前進」「左折」「右折」「逆発進」「物体検出」「ループ」「音声」の7個です。ボタンを押した順にプラグラミングされていき、「発信」ボタンでボットリーにプログラムを送ります。新たにプログラミングをするときは「削除」ボタンで前のプログラムを削除してから行います。本体上部の「停止」ボタンを押せばプログラムを停止出来ます。まあ、こうしたロボット教材の一般的な操作方法ですね。付属のコーディングカードはプログラミングする時に並べて考えるための物ですね。

ボットリー
底部のスイッチを「LINE」にするとライントレースできる「ラインモード」になります。物体検知やライントレースの機能がついているためか、ボットリーは同種のロボットより割高なので購入する気は無かったんですが、密林を見ていたらタイムセールでもないのになんと8割引になっていたのでポチッてしまいました。数日後に見るといつもの値段に戻っていたので、多分2割引で販売にするところを間違って2割の値段で販売してしまったんだろうなぁ・・・と思いました。まあ、密林ではこうした類いの商品は値段が頻繁に大きく変動するので、何とも言えませんが・・・。

実際、前に紹介したsphereのスターウォーズ関連のロボットなど映画公開時には値段が2倍、3倍になったりしますので買うタイミングを気をつけないといけません。コード・A・ピラーは4年前に1台目を買ったときは7900円ぐらいしましたが、その1年後に2台目を追加購入したときは3800円ぐらいに値下がりしてました。売れ行きが悪かったんでしょうね。ところが、小学校でプログラミング教育導入と言うことで注目されたのでしょうか、現在は9800円ほどになってます。

ボットリー
こうしたアンプラグドのロボットは、授業で使うと言うよりも教室に何台かあって、雨の日の室内遊びなどに交代で使うというのもいいんじゃないでしょうか。