プログラミング フォロ for PaletteIDE

プログラミング フォロ

イーケイジャパンから10月に発売されたフォロの新ヴァージョンです。独自のプログラミング言語PaletteIDEを使ってのプログラミングが出来るようになっています。

プログラミング フォロ
部品数はノーマルのフォロより当然増えています。胴体・足のパーツは全く同じパーツの様です。(色違い・使わないパーツあり)頭部のパーツはノーマルフォロより大きくなって数も増えています。

プログラミング フォロ
電子部品は、完成基板とマイコンボードの二つです。完成基板には赤外線センサーとマイコンボードを取り付けるコネクターが搭載されています。マイコンボードには二つのスイッチと8×8LEDが搭載されています。マイコンボードの見た目はmicro:bitに似ていますね。そう感じるのは当然で、スイッチサイエンスから12月にプログラミング・フォロ for micro:bitが発売されました。マイコンボードの代わりにmicro:bit(別売り)を使ってプログラミングするようになっています。やはり別売りのmicro:bit用コントローラーキットを使ってリモコン操作することも出来ます。

プログラミング フォロ
説明書はさすが日本のメーカーなので丁寧に説明されていて、製作につまづくことは無いでしょう。マイコンボードのスイッチは側面に取り付けるパーツで押せるようになっています。LEDの光を和らげるために、マイコンボードの前にトレーシングペーパーを貼るようになっています。

プログラミング フォロ
ノーマルフォロと並べてみると頭部の大きさの違いがわかります。

プログラミングは動作確認のために赤外線センサーを使った回避プログラムと追尾プログラムが最初から書き込まれています。

PaletteIDE
自分でプログラミングするにはhttps://www.elekit.co.jp/software/からPaletteIDEをダウンロード、解凍します。解凍したフォルダをデスクトップなど分かりやすいところに置いて、その中のpalette.exeをダブルクリックしてPaletteIDEを起動します。

PaletteIDE
PaletteIDEはイーケイジャパンの他の製品と共通のプログラミング言語で、それぞれのサンプルプログラムがデフォルトで入っています。
タイプとしてはビジュアルプログラミング言語ですが、Scratchなどと違い、フローチャートを横方向にしたタイプです。プログラミングの流れは分かりやすくなりますが、記述が長くなりがちかな、という感じです。まあ、最後は好みの問題になりそうですが。

PaletteIDE
micro:bitを持っていればマイコンボードの代わりに差して、両方ののプログラミングも楽しむことも出来そうですね。

ScratchでArduinoをプログラミング

Arduinoを搭載したスマーロボットカーの場合、専用のアプリが用意されていないとプログラミングするにはArduino IDEを使うことになります。

Arduino IDE

こんな感じですが、C言語を元にしているので小学生や小学校の先生にはちょっとハードルが高いですね。
と言うことで、Scratchを使ってプログラミングする方法を紹介します。いろいろな方法があるようですが、その内の2つほど見てみます。
1つめはScrattino3というプログラムです。これは下記URLからダウンロード出来ます。
https://github.com/yokobond/scrattino3-desktop/releases

Scrattino3

ダウンロードしたら解凍して、デスクトップなどわかりやすいところにフォルダを置いておきます。
Scrattino3を起動する前にArduino IDEを起動して接続を確認しておきます。

Scrattino3
次に解凍したフォルダの中にある「Scrattino Desktop.exe」をダブルクリックしてScrattino3を起動します。

Scrattino3

拡張機能でScrattinoを選択してArduinoと接続すればArduino用のブロックが現れます。(COMポートの番号は環境によって違います。)

Scrattino3

Scrattino3

後は普通にScratchでのプログラミングになります。試しにLチカのプログラムを作ってみましょう。

Scrattino3

「set D 2 Output Low」のブロックをドラッグして2→13 Low→Highに変えます。これで13番のピンに電気を出力する意味になり、LEDが光ります。適当なディレイを入れて消灯するためにHigh→Lowのブロックも入れれば指定した回数点灯→消灯を繰り返すプログラムになります。旗のマークをクリックして試してみましょう。

Scrattino3
これでScratchでArduinoをプログラミング出来るようになりましたが、Arduino IDEがやっぱり必要なことと、Arduino用のブロックが日本語化されていないことが残念ですね。

次はMakeblock社の各種ロボット用のプログラミングソフトウェアのmBlock5です。
mBotなど元々Arduino互換ですので、当然普通にArduinoに対応しています。

mBlock5

mBlock5

mBlock5

Makeblock社のHPのトップページでソフトウェアを選んでWindows版を選んでダウンロードします。(ウェブ版もありますが、ドライバーのダウンロードは必要なようです。)

mBlock5
起動したらデバイスの追加をクリックします。Arduino Unoを選んで追加するとArduino用のブロックが追加されます。こちらは日本語化されていますね。

mBlock5

mBlock5

Scrattino3と同じようにLチカのプログラムをしてみます。
プログラムが出来たらArduinoに接続してプログラムを転送します。
mBlock5の場合はScrattino3とは違ってArduinoが起動すると自動的にプログラムが動くような設定です。

mBlock5

mBlock5

mBlock5
また、右上のArduino c のタブをクリックするとArduinoのプログラムが表示されるようになっています。

mBlock5
Arduino IDEを起動しておく必要も無いし、micro:bitにも対応しているようですし、小学校の授業ではではmBlock5の方が使いやすそうですね。Makeblock社は結構メジャーになってきて、他にも多くの製品を出しているので、これからもいろいろ試して紹介していこうと思います。