レーザー彫刻機でお手軽に

レーザー彫刻機

3DプリンターをSTEM教育に取り入れている例を目にしますが、まだまだ価格が高いのとデータ作成や出力に時間がかかるのが気になりますね。そこで、もっとお手軽なレーザー彫刻機を使ってみました。レーザー彫刻機は基本的な構造は3Dプリンターと同じですが、Z軸の制御がない分簡略化できて低価格になりますね。また、3Dプリンターの中にはヘッドの交換でレーザ-彫刻ができるものもあります。

レーザーヘッド

金属の切断や彫刻ができる本格的なレーザー彫刻機は何十万円もしますが、レーザーの出力が500mW~1500mW程度のレーザー彫刻機は1万円台で手に入ります。切断は紙ぐらいしかできませんが、木材、プラスチック、竹、ゴム、革、等に彫刻できます。金属、ガラス、大理石、アクリルなどは彫刻できません。彫刻できる範囲は大体5cm×5cmぐらいです。

専用のソフトウェア

彫刻は専用のソフトウェアを使います。読み込める画像は白黒の512×512ピクセルぐらいが標準的です。実際の授業では、子どもに画像を描かせたり、フリーイラスト等の画像をネットからダウンロードして白黒化→サイズ変更したりして使いました。元がカラーの画像だと白黒化が中々うまくいかないので、白黒の画像を探した方がいいですね。
出力にかかる時間は絵柄によりますが、5~10分といったところです。

出力例

彫刻する対象は安い素材を色々試してみましたが、100均で6枚入りで売っているコルクのコースターが一番くっきり彫刻できました。
このあたりの製品はほぼ中国製なので、しばらくするとまともに彫刻しなくなったりとか初期不良があったりとかしますが、それもまた人柱の醍醐味としてやっていくしかありませんね。(笑)

Scratchは英語の授業で使える?

Scratchを授業で活用というと算数や理科での活用がすぐに浮かびますが、ほかの教科でも活用できないか考えてみました。

Scratch
Scratchの拡張機能に音声合成があります。これを英語の授業で使うことができそうです。音声合成の拡張機能には3つのブロックがあります。しゃべる内容を入力するブロック、声質を変えるブロック、言語を選ぶブロックです。
声質は「アルト」「テノール」「ねずみ」「巨人」「子猫」です。(「子猫」にするとなんとしゃべっているのか分かりにくいですね。)言語は日本語以外多数選べます。

Scratch
教師がプログラムを組んでおいて子どもがクイズ形式でやるのではつまらないので、このまま子どもがプログラムしていくことを考えます。5・6年生からは「書く」内容も入ってくるので、英単語の綴りや発音を覚えるのに使えそうです。

Scratch
イベントブロックの中から「〇〇キーが押されたとき」を選びます。次に「声を〇〇にする」「〇〇としゃべる」のブロックを加えます。後は「Aキーを押したらAppleとしゃべる」「Bキーを押したらBookとしゃべる」などと押したキーから始まる単語をしゃべるようにプログラムしていくようにします。(英単語を打つと英語の発音に自動的になります。他言語の場合は指定が必要です。)こうすれば特に指導をしなくても、作った数を競うとか、他と違った単語にしようとか、子どもたちは意欲的に取り組みそうです。

Scratch
また、「このスプライトが押されたとき」のブロックを使った活動もできそうです。
動物のスプライトを使い、スプライトがクリックされたらその動物の名前を英語でしゃべるようにプログラムします。食べ物やスポーツでやることも考えられますね。
こうした活動で、覚えた単語の綴りや発音を確認・定着させたり、未習の単語を覚えたりできそうです。

Scratch