理科ボード TFW-RK2

理科ボード

TFabWorks(ティーファブワークス)から発売されている「電気の利用」向け理科ボードです。人感センサーと電磁石によるスイッチを搭載していて、6年生の「電気の利用」だけでなく、5年生の「電流が生み出す力」の電磁石の学習にもつながります。バネプラグという方式で、ネジ止めなどせずにmicro:bitをワンタッチで取り付けることができます。また、別売りのスピーカー付き電池ボックスを取り付けることもできます。

理科ボード

電池ボックス

「電気の利用」の学習で、電気を無駄にしないために何らかのセンサーを利用してスイッチをオンオフするプログラムを文科省が例示しています。このボードでは搭載している人感センサーを使って明かりをつけるのはもちろん、micro:bit本体の光センサーも利用できますね。

専用ブロック

拡張機能でhttp://tfab.jp/sw1pを検索すると理科ボード専用のブロックが追加されます。このブロックを使えば人感センサーでスイッチをオンオフするプログラムは簡単に組めますが、説明書では専用ブロックを使わずプログラムする方法を推奨しています。

専用ブロック
高度なブロックの中の入出力ブロックを使うと、人感センサーはP2の端子につながっていて、電磁石のスイッチはP1の端子につながっているのが分かりますね。確かに専用ブロックでは簡単すぎて計測して制御する仕組みについての理解は深まりませんが、時数などを考えると専用ブロックでもいいかと思います。

高度なブロック
TFabWorks(ティーファブワークス)は千葉県に本社のある会社でmicro:bitを中心にプログラミング教育用のキットを各種販売しています。ワークショップを行ったり、評価機の貸し出しをしたり、プログラム例をHPに掲載したりしていますので、一度HPを見てみるといろいろ参考になると思います。

micro: Maqueenを試す

micro: Maqueen

DFROBOTから販売されているmicro:bit用のロボットカーmicro: Maqueenを試してみました。

micro: Maqueen

部品数は少なく、ネジなど付属していません。ケースには「60秒で組み立てられる」と書いてあります。タイヤや超音波センサーなどをはめ込んでいくだけなので、60秒は無理ですが5分もあれば組み立てることができます。

micro: Maqueen

シャーシ表面には赤外線レシーバー、ブザー、赤色LED、超音波センサーが、シャーシ裏面にはライントレースセンサーがついています。

micro: Maqueen
プログラミングはサードパーティ製のエディターMind+も利用することができますが、ここでは公式エディターのMakeCodeエディターに拡張機能を追加してプログラムしてみます。拡張機能でhttps://github.com/DFRobot/pxt-maqueenを検索するとMaqueenのブロックが追加されます。
ライントレースのプログラムはプログラムは前に紹介したものと同じなので、光センサーを使って光が当たると走り出すプログラムを考えてみます。

光で動くプログラム
論理のブロックから「もし〇〇なら〇〇、でなければ〇〇」のブロックを選びます。次に「〇=〇」のブロックの「=」を「>」に変えて条件判断の部分に入れます。

光で動くプログラム
そして、入力から「明るさ」を選び「明るさ>100」とします。光センサーは光が当たると0~255の値を返しますので、ここでは100としましたが、あまり大きすぎなければ任意でいいと思います。

光で動くプログラム

後はMaqueenのブロックから条件が真の時は「モーターを動かす」、偽の時は「モーターを止める」のブロックをそれぞれ入れます。走る速度が光の強さで変わるように「明るさ」を入れてみました。

光で動くプログラム

micro: Maqueenは定価が3000円台ですが、ネットショップなどではとんでもない値段がついていることもあるので、ご注意ください。