micro:bit バギーカー

micro:bitもモジュールを追加することでロボットカーにすることができます。2018年末以降はセットが販売されるようになりましたが、それ以前はこのこのバギーカーぐらいしかありませんでした。

バギーカー
micro:bit本体のセンサー以外は追加されていないので、障害物回避やライントレースはできません。動くこと以外はペンをセットしてドローイングできる、という機能だけのようです。

バギーカー
部品数も少ないので簡単に組み立てられそうですが、説明書が英文だったり、ネジをとめるのコツがあったりと結構苦労するかもしれません。でも、一番の落とし穴は・・・マイクロUSBの端子がさせないことでした!

Servo:Liteボード
写真のようにmicro:bit本体のマイクロUSB差込口とServo:LiteボードのLEDの間が狭いので、USBケーブルの根元のプラスチックシースがぶつかってしまい差し込めません。仕方ないのでカッターで削って差し込めるようにしました。^^;後で販売元のHPを見たら、「6mm以下じゃないとだめだよ!」と注意書きがありました。探せばプラスチックシースの厚さが6mm以下のケーブルも結構売られていますので、カッターで削るよりはちゃんと差し込めるケーブルを探すことをお勧めします。^^;

さてプログラミングですが、ただ動きをプログラミングして動かすだけではつまらないので、micro:bitの無線機能を利用して別のmicro:bitからリモートコントロールできるようにしてみました。

拡張機能
まずはServo:Liteボードの拡張機能をインストールします。インストールされたブロックは英語表記ですが、カーソルをあてると日本語で説明が出ますので問題ないでしょう。

拡張機能

送信側のプログラム、受信側のプログラムとも「最初だけ」で無線のグループを同じグループに設定しておきます。送信側のプログラムでは、ボタンAを押したら前進、ボタンBを押したら後退、micro:bitを左に傾けたら左折、右に傾けたら右折、ボタンA+B(同時押し)で停止するように、それぞれ送信する数字を0~4まで割り当てました。

送信側プログラム
受信側のプログラムでは「もし~でなければ」のブロックで使って、受信した数字と動作を割り当てました。注意するのは「turn left」のブロックだと左折ではなくずっと左にグルグル回ってしまうので、「turn left 〇〇degrees」のブロックを使うことです。右折も同様です。

受信側プログラム
両方のプログラムを同じファイルに書いておくと、画面上でのシミュレーションもできます。
後はバギーカーのmicro:bitに受信用、もう一つのmicro:bitに送信用の.hexファイルを書き込めばリモコン操作で動かすことができます。

ドローンでプログラミング

 ロボットのプログラミングはロボットカーやボールが一般的ですが、ドローンでも可能です。前にAirblockを紹介しましたが、他にもプログラミング教育に使えるドローンがあります。Ryze Tech社が販売しているTelloがそうです。
 Telloには通常版のTelloとプログラミング教育用のTello Eduの2種類があります。値段が4000円程度違いますが、違いはデザインが多少違うこととEduにはミッションパッドがついていることぐらいで、プログラミングに関しては大きな差はありません。Eduだと4機編隊の飛行がプログラミングできるのが違うぐらいです。Eduを購入するより、差額で予備のバッテリーや充電器を購入するほうが実用的でしょう。

Tello

(写真は通常版Telloに別売りのプロペラガードを装着したもの。)

 Telloはトイドローンに分類されます。航空法の規制対象外なので自由に飛ばすことができますが、人が多いところでは飛ばさないなど安全やマナーへの配慮は当然必要です。重量80gと軽量ですが、最大飛行時間は13分、ビジョンポジショニングシステムと気圧センサーによる抜群の安定性を誇ります。1万円以下のトイドローンも多数販売されていますが、操縦しやすさは大きく違いますね。720pのカメラも搭載していて、空撮入門機としても人気が高いです。
 ScratchやDroneBlocksというアプリでもプログラミングできますが、Scratchは使えるまでの準備がやや煩雑だったり、DroneBlocksは英語のみだったりでとっつきにくさがありました。ですから、小学校で使用するにはTello公式のアプリのTELLO EDUが最適だと思います。名前が本体セットと同じなのでまぎらわしいですが、通常版Telloでも問題なく使えます。

TELLO EDU

TELLO EDUを立ち上げるとチュートリアルの画面になります。「トレーニングステーション」の方が初歩的操作のチュートリアルで、「地球」の方がHour of Codeのような感じで面クリアしていく形式です。

TELLO EDU

 左下の赤のパッドのアイコンをタッチするとリモートコントロールモードになります。と言っても、純粋なコントロールアプリと違ってカメラ画像は表示されません。

TELLO EDU

緑のブロックのアイコンをタッチするとプログラミングモードになります。ドローン特有のブロックが多いので、いろいろ試してみないと思ったようにプログラミングするのは難しそうです。

TELLO EDU

TELLO EDU