もっとお手軽にsphero

前に紹介したSphero BOLTはプログラミング教育用として発売されているシリーズで一番新しい製品です。それ以前の製品にSPRK(スパーク)、SPRK+(スパークプラス)などもあります。これらは耐久性にも配慮されているためか結構高額な製品です。旧製品でも15000円程度しますから、ちょっと買って試してみよう、とはなかなかいきませんね。

そこで、お手軽に試してみるにはSphero Miniがおすすめです。値段が5000円程度と安価なのでBOLT1個買う出費で3個買えちゃいますね。

Sphero Mini

Sphero MiniもBOLTなどと同じようにSphero Eduアプリでプログラミングできます。
BOLTのシリーズとの一番の違いは大きさです。Miniの大きさはほぼピンポン玉ぐらいです。小さい分バッテリー容量も少なくて、BOLTが2時間稼働ですがMiniは45分稼働となっています。充電方式もBOLTは台座においてワイヤレス充電ですが、Miniは外殻を2つに割って中の本体にケーブルを直接つなぎます。
稼働時間が45分というのは短くて授業では使いづらいのではないかと心配されますが、実際にはずっとフル稼働しているわけではありません。プログラムして動かして試し、プログラムを修正してまた試しての繰り返しですのバッテリーは結構持ちます。1時間の授業では余裕でOK、2時間続きだとぎりぎり持たないかもといった感じです。
また、Sphero Playアプリを使うと顔の表情でコントロールできるなどの機能もあるので、プログラミング学習に使わなくても楽しめそうですね。

(猫を遊ばせるのにちょうどいい、と言う話もあるとかないとか・・・)

Scratchで正多角形を描いてみる

指導要領に例示されているようにScratchで正多角形を描く場合を考えてみましょう。

まずは一番簡単な正方形です。下のようにブロックを組むと描くことができますね。

ですが、これでは効率的ではありません。下のように繰り返しを使うように修正するとすると、繰り返す回数と角度を変えることで他の正多角形を描くこともできるようになります。

Scratchに触れたことのある子なら、多少のヒントでここまでたどり着けます。

次に正三角形を描くように投げかけると、大概は下のように失敗します。

これは正三角形の内角が60°なので回転する角度を60°にしてしまうことで起きる失敗です。正方形は内角も外角も90°なので問題なく描けてしまったのですが、実際には正多角形の内角ではなく外角を回転角度としなければいけないわけです。

正解は次のようになります。

あわてた子どもが適当に数値を変えて何回も試行錯誤すると画面がぐちゃぐちゃになってどれが今描いた線かわからなくなってしまうので、右下のようにペンを上げる→全部消す→座標と角度を0に戻すというブロックを配置しておくと、クリックすれば初期の画面に戻るので便利でしょう。

回転する角度を外角にすることが理解できれば後は簡単です。繰り返しの回数と外角を指定していけば他の正多角形を描くことができます。正五角形なら繰り返し5回、角度は72°ですね。

実は最初に失敗した例も、繰り返し回数を6回にすれば正六角形を描くプログラムとなります。