mBotの仲間たち

mBotを販売しているMakeblock社では他にもいろいろな製品を販売しています。
mBotの上位となるmBot Rangerは標準で3つの形態に組み立てることができます。(写真はLand Raider)

mBot Rnger
見てわかる通り制御基板がmBotより大分大きい基盤になっていますが、同じようにArduino互換です。センサー類は温度センサー、ジャイロセンサー、音声センサーがmBotより増えています。全体としての大きさもmBotの2倍ぐらいになっています。まあ、お値段も2倍ぐらいなんですが。センサー類は増えていますが基本的にプログラミング環境はmBotと同じなので、小学校あたりでプログラミング学習に使う分には差はないと言えるでしょう。
さらに上位のUltimate2.0というのもありますが、小学校で使うにはオーバースペックですしお値段も倍々ゲームなので・・・
新しい製品でcodey rockyというのもありますが、こちらはSTEM教育に関する要素をなくして、組み立て不要で音声認識、顔認識などに対応とAIよりのコンセプトになっているようです。お値段はmBotと同程度なので、これから購入するとしたらcodey rockyでいいのかも知れませんね。

airblock
これはモジュール式ドローンのAirblock。中央のコントロールモジュールとまわりの6個のパワーモジュールは磁石で連結されているので、壁などにぶつかった場合バラバラになることで破損を防ぐようになっています。また、パーツをいろいろ組み変えることでホバークラフトにしたりできます。

airblock

airblock

プログラミング環境としてはmBotと同じですが、ドローンだと飛行時間が短いのがネックで授業で扱うのは難しい感じですね。機体の安定システムも欲しいところです。これからドローンでプログラミング学習をするならTelloの方がいいかな、と思います。

mBotを使ってみる

mBotは中国のMakeblock社が提供するロボット教材です。写真の基本セットではArduino互換の基盤を使っていて、超音波センサー、ライントレースセンサー、照度センサー、赤外線送受信機が搭載されています。LEDとスピーカーも搭載されているので、光らせたり音を出したりすることもできます。
セットは付属の工具一つで組み立てることができます。また、拡張パックでカエルロボやカマキリロボに変形させることもできます。プログラミング学習のみならず、組み立てながらロボットの構造を学ぶSTEM教育にまで対応しているわけですね。まあ、現状小学校では組み立てや変形などの工作をする時間はなかなか取れないと思われますが。

mBot

プログラミング環境としては、Windows,Mac 用のソフトウェアと、Andorid,iOS用のアプリが無料で提供されています。どれもScratchをもとにして作られています。Windows用だとキャラクターが猫からパンダに変わっているのがさすが中国製!です。

ここでは一番簡単なAndoridアプリの「mBlock Blockly」を使ってみます。
立ち上げるとまずはチュートリアルの画面になりますが、これがなかなか丁寧ですべてをクリアしようと思うとかなり時間がかかりますので、Scratchの経験があればすぐに下の「創作」へ進んで構わないでしょう。

画面はかなり感じが違いますが、間違いなくScratchをもとにしたブロック型のプログラミング形式です。左のブロックスペースから右のプログラミングスペースにドラッグアンドドロップで組んでいきます。

ライントレースセンサーが搭載されているので、ライントレースするプログラムを組んだり、超音波センサーを使って障害物を回避するプログラムを組んだりすることができます。下のプログラムは単純に障害物があると左によけるプログラムですが、乱数でよける方向を決めたり、バックしてからよけたりといろいろ工夫できますね。


別売りパーツとして各種センサーやサーボモータなど販売されているので拡張性もかなり高いです。とは言え、その拡張性を生かした活動をする時間が十分とれないのが小学校の実態でしょう。